2004年度顕彰企業のご紹介モノづくりブランドNAGOYA

旺盛なチャレンジ精神で建設工事用機材の未来を切り拓く機械メーカー

岐阜工業株式会社

徹底した現場主義と技術開発で、希望ある未来に貢献します。

底知れぬ技術開発力で他社を圧倒

岐阜工業は、トンネル工事に伴うコンクリート打設用の移動式型枠で国内シェア70%を誇るナンバーワン企業である。同社は、様々な技術開発により、トンネル建設工事におけるコストダウンと安全性の確保を実現し、青函トンネルを始め、東京湾アクアライン、高速道路のトンネル等、日本の主要トンネルを手掛けてきた実績は群を抜いている。

同社がナンバーワンでありつづける原動力は、徹底した現場主義から生み出される技術開発力にある。特許・実用新案を150件以上取得し、知的財産の活用にも積極的だ。全社員による提案コンクールの実施や、各種顕彰への積極的な応募により、社内の開発意欲の向上に取り組み、その経営戦略が現在の地位につながっている。
その成果の一つに、同社のオンリーワン技術である「ギフコート」がある。型枠の表面にセラミックを溶射し、コンクリート剥離剤をしみ込ませることで、コンクリートをきれいに剥がす技術で、通過車輌の照明が乱反射して、目に優しいトンネルとなる。最近増えてきた、白く明るいトンネルは、全て同社の技術によるものである。現場のニーズや問題点を吸収し、常に新しい技術を追い求めてきた結果、ドライバーの安全にも貢献しているのだ。

逆境をバネに希望ある未来を創造する

コスト、安全、環境・・・。建設業界に課せられた課題は多く、厳しい。しかし、この状況下にあっても、同社の競争力は逆に際立つ。例えば、同社独自のシステムで製造する「リサイクル型枠」は、厳しい市場ニーズに合わせ、短納期と低価格を実現している。これは、豊富な自社製コンクリート型枠をコンピューターで一括管理し、図面に合わせて必要な部品を再度組み合わせるシステムで、低コストで、かつ環境にもやさしい生産システムである。
また、同社の型枠は海外でも広く利用されている。2005年の開業が予定されている台湾新幹線、香港の高速道路や地下鉄など、これから発展が期待される地域からの受注にも成功している。これは、同社が施工した新幹線のトンネルが、阪神大震災でも崩落しなかったことなど技術的な優位性が評価された結果であり、世界でもトップレベルの技術力を持つ証拠である。

厳しい現実の中でも夢を描き、それを形にする喜びを知る岐阜工業のチャレンジは、希望ある未来を創造する。

岐阜工業株式会社・製品

会社概要

社名
岐阜工業株式会社
本社所在地
〒501−0464 岐阜県本巣市十四条144番地
TEL:058−323−2000
FAX:058−323−1176
URL:http://www.gifukogyo.co.jp/
代表者
北川 勉(きたがわ つとむ)代表取締役
創業
1973年
資本金
6000万円
従業員数
170名
海外拠点
中国、ベトナム
売上高
68億8,000万円(2007年3月期)
事業内容
トンネル用建設機械の設計・製作・販売
オンリーワンナンバーワン技術、シェア(国内)など
トンネル用移動式型枠 国内シェア70%(シェア順位1位)

※データ・内容は2007年5月現在のものです。