2003年度顕彰企業のご紹介モノづくりブランドNAGOYA

世界一の加工技術で、「誰も踏み込めなかった超々精密微細空間へ」

株式会社ナガセインテグレックス

目指すのはただ「お客様の満足」。
それを実現させるためには、先回りをして、 常にお客様が求める以上の精度を用意しておく必要があるんです。

世界一の加工精度を実現

岐阜県武芸川町を流れる武儀川。四季折々の風情を醸し出すこの清流のほとりに、ナガセインテグレックスはある。社員数99名の小さなメーカーだが、実は世界一の超精密微細加工を実現させる、工作機械のリーディングカンパニーだ。

自動車・電気・電子・半導体・光学・医療器械・産業機械・・様々な分野で、製品に求められる機能は高まり、高性能化・高密度化・高集積化が急速に進んでいる。これらの部品の中には、目では分からないたった1マイクロメートルの歪みですら、その製品の性能に影響を及ぼすものも少なくない。
しかし、これらの精密な製品を作るために必要な工作機械には、さらに超精密な加工精度が要求される。そして、傑出した技術力を持つメーカーだけが、その工作機械を作ることができるのだ。
同社は、1ナノメートル(10億分の1メートル)の精度で制御できる油静圧案内の工作機械を世界で初めて実用化。この工作機械は、多岐に亘る分野で、部品、金型、刃物などの製造に貢献し、それぞれの分野の顧客から高い満足度を得ている。
たとえば、同社の工作機械で作られる一見鏡のように見える平らな金型には、実は肉眼では見えない深さ20マイクロメートルの溝が何本も刻まれている。この金型を加工する技術は、液晶モニターの機能部品や導光板の生産、そして近年急速に進化し続けている携帯電話などの開発に、今や無くてはならない技術となっている。
さらに、大型液晶テレビの普及や半導体の高集積・低コスト化などにより精密製造装置の大型化、高精度化が加速度的に進む中、同社の技術は2000mm四方の平面を0.8マイクロメートルの誤差しか持たない平面に加工することや、3000mmの長さで1マイクロメートル以下の誤差精度に加工することを世界で初めて実現した。例えるなら、富士山の高さの加工物を、約1mm以内の歪みで真っ直ぐに加工できるという驚異的な精度だ。ナガセの実力は、このような大型ワークの加工精度でも世界中から注目を集めている。

「お客様のご満足こそが私たちの目指す唯一の道」

これらの技術を実現させる原動力は、「人まねをしない独自の技術開発」と「モノづくり」への強いこだわりだ。そして目指す目的地は、「ただお客様の御満足のみ」と言い切る。顧客の満足を実現させるためには、常に先回りし、求められるであろう精度を予め用意して出迎える。ナガセインテグレックスは、新たな目的地を目指し、さらに精密な領域へその足を踏み出す。

株式会社ナガセインテグレックス・製品

会社概要

社名
株式会社ナガセインテグレックス
本社所在地
〒501−2697 岐阜県関市武芸川町跡部1333−1
TEL:0575−46−2323
FAX:0575−46−2325
URL:http://www.nagase-i.jp
E-mail:info1@nagase-i.jp
代表者
長瀬 幸泰(ながせ ゆきやす)代表取締役社長
創業
1950年
資本金
5000万円
従業員数
116名
売上高
48億4,100万円(2006年8月期)
事業内容
精密工作機械製造販売
オンリーワンナンバーワン技術、シェア(国内)など
超精密成形平面研削盤(大型でコラム型)(90%、1位)
高性能スライサー(光学ガラス、セラミックス、水晶等を対象とした製品)(90%、1位)
バランス測定器(40%、1位)

※データ・内容は2007年5月現在のものです。