2015年 年頭所感
『時代の変化をさらなる発展のパワーに』

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2015年 年頭所感『時代の変化をさらなる発展のパワーに』

名古屋商工会議所 会頭 岡谷 篤一

明けましておめでとうございます。
会員の皆様には、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

さて、昨年の我が国経済は、年初はアベノミクス政策の推進による為替の是正や株価の回復から緩やかな景気回復を続けたものの、消費増税後の駆け込み需要の反動減に加え夏場の天候不順なども重なり、7-9月期の実質GDPの速報値は当初の期待を大きく下回るものでございました。

こうした状況を踏まえ、安倍総理は、昨年11月、消費増税の1年半の延期と衆議院の解散総選挙を決断されました。現在の日本経済の最大の課題は、持続的な経済成長と財政再建の両立であり、成長戦略を着実に推進するとともに規制改革や税制改革など改革の手を緩めることもできません。

私は、会頭就任時に「時代に向き合うNCCI」をキャッチフレーズに掲げ様々な事業に取り組んで参りました。

新たなチャレンジとしては、昨年9月にフランスの「BCIエアロスペース社」と協働して、航空宇宙分野に特化した国際商談会「エアロマート名古屋2014」を日本で初めて開催いたしました。国内外の有力なバイヤーとサプライヤーが一堂に会し、2日間で約4,000件の商談を行いました。

また、昨年7月から11月までの5ヶ月に亘って開講した「名商挑戦型企業経営塾(食品編)」は、中小の食品メーカーの自社商品のブランディング化を支援する目的で初めて開催したものであり、実際に商品を販売するという新たな試みにも挑戦いたしました。

変化の激しい時代にあって特に中小の事業者の皆さんには、商工会議所の職員が継続的にきめ細やかなサポートを実施する「伴走型支援」が強く求められております。こうしたことから、経営革新計画の策定や補助金の活用など、意欲的な経営者の皆さんを1人でも多く応援して参りたいと存じます。

未来に羽ばたく次世代産業

本年は、ひつじ年でございます。「羊」という漢字は、ヒツジを正面から見た時の角と上半身を表した形といわれております。羊がつく漢字も多く、「美」「翔」「祥」など良い意味をもつものに用いられております。特に「翔」の字は、「羽を広げて飛びめぐる」という意味があり、本年の当地に相応しい字ではないでしょうか。

国産の旅客ジェット機「MRJ」は、2017年の1号機納入に向け、本年春に初飛行が予定されております。当地の航空機技術の粋を集めた国産ジェット機が日本の大空に羽ばたく日を楽しみにしております。
また、昨年末には、トヨタ自動車から我が国初の燃料電池自動車「MIRAI」が発売されました。「MIRAI」は、究極のエコカーとして次世代自動車の未来を切り開いてくれるものと確信しております。

都市力の強化を目指して

名古屋商工会議所では、2009年以来、「街の魅力と技術の先進性で世界の交流の舞台となる『世界交流都市・名古屋』の方向性を2020年までに確立する」ことを目標とした中期計画を策定し、様々な事業に取り組んで参りました。

新年度からは、現在最終取りまとめを行なっている第3期の中期計画がスタートします。
多彩な分野で地域経済を支える中小企業の方々のサポートをはじめ、航空機や燃料電池自動車などの次世代産業とともに、当地域のさらなる発展の推進力として、大きく期待されている2027年のリニア中央新幹線の先行開業を活かした交流促進に取り組んでまいります。

特にリニア中央新幹線の先行開業を見据え、国内外から多くの観光客を受け入れる中部圏のゲートウェイとして相応しい都市機能の整備や広域交通ネットワークのアクセス整備が不可欠であり、とりわけ名古屋駅のスーパーターミナル拠点化や周辺の街づくりの促進は喫緊の課題となっており、地元官民が一体となって取り組んで参ります。

名古屋商工会議所は、現在、1万6,300社余りの会員企業の皆様に支えていただいておりますが、その殆どが中小企業の皆様方でございます。本年も引き続き、会員企業の皆様とのコミュニケーションを通して様々なご要望をお伺いしながら中小企業の振興と地域の発展に努めて参りたいと存じます。

本年も引き続き、名古屋商工会議所の活動にご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げ新年のご挨拶といたします。

平成27年1月1日

以上


名古屋商工会議所の入会案内