「緊急事態宣言」の解除について

2020年5月14日

 「緊急事態宣言」の解除が決定されたことは新規感染者数の減少傾向など、収束に向かいつつある中、自然の流れと考える。

 1か月以上に亘る自粛要請により、経済活動や国民生活は他方面に亘り大きな影響を受けて来た。とりわけ中小企業は、事業の継続と雇用を何とか維持したいと「もがき苦しみ」続けている。
 そうした点で、宣言の解除により経済活動が再開出来ることは誠に喜ばしい。

 しかし、これは「とりあえず」仮の措置に過ぎず、政府には引き続き根本的な解決に向かってスピーディーな、そして必死な努力を期待したい。
 ウイルス根絶の為の治療薬の開発、検査・医療体制の早期の充実、国民への詳しい情報の開示、積極的な補正予算を組むなどして感染防止に注力するとともに、経済活動全般のバックアップを積極的に実行して頂きたい。

 また、我々国民一人ひとりが、暫くはウイルスと共存せざるを得ないという覚悟を持って、気の緩みから再び感染が拡大し「緊急事態宣言」が再び出ないよう細心の注意を払って行動することが肝要と思う。

 名古屋商工会議所としては、大きな苦難を一日も早く克服するため、現在も中小企業の皆様に相談窓口を中心に、経営支援のお手伝いをしているが、今後は規模を拡大して全力で取り組んでまいりたい。


名古屋商工会議所
会頭 山本 亜土


PAGE TOP