2020年9月14日
本日、自由民主党の新総裁に菅義偉氏が選出された。
新型コロナウイルスが我が国に持ち込まれて約9か月になるが、未だに感染拡大の封じ込めと経済活動の復活の見込みは、残念ながら共に確立し得ていない。
新総裁には、先ずは、コロナ禍で大きく傷ついた企業活動並びに国民生活の一刻も早い回復に最善を尽くしていただきたい。
我が国の経済の屋台骨・土台を支えているのは全国の津々浦々で黙々と活動する中小・小規模事業者であるが、急激な需要減少とコロナ対策に伴うコスト増などで、正に「もがき苦しんでいる」状況にある。特に数の多いサービス業が厳しい状況に晒されている。
今後は、強力かつ継続的な資金繰り支援策や雇用対策で、是が非でも地域経済社会を支える中小・小規模事業者を下支えしていただきたい。
また、安倍政権下で中央の旺盛な施策が決定されても、実際の省庁や地方の窓口では「目詰まり」と表現されたように立ち往生した例は多く、この際、明らかになった改革すべき点に果敢に着手して欲しい。
新総裁には、前政権の屋台骨を裏から支えて来られた優れた知見を生かし、内閣や自民党に対する国民の厳しい声にも謙虚に耳を傾け、継承に止まることなく、独自の政策も推し進め、今の暗い閉塞感を解き放ち、明るい社会と日本経済の早期建て直しに向けて、ぜひ全力で取り組んでいただくよう期待する。
名古屋商工会議所
会頭 山本 亜土