2021年4月16日
緊急事態宣言が解除されて1ヶ月半、経済回復に向けた兆しがようやく見え始めたところで、「まん延防止等重点措置」が適用される事態となったことは、極めて残念である。
コロナ克服の切り札となるのは、何と言ってもワクチンであり、今週から高齢者を対象にワクチン接種が開始されたが、今の接種ペースでは、いつ国民全体に行き渡るのか分からず、今後の経済回復や安心な暮らしが見通せる状況にないことを危惧している。
政府には、充分な量のワクチンを早期かつ安定供給できるように最大限の努力をして頂きたい。また、同時に接種のスケジュールをしっかりと明示し、国民の先行き不安を一日も早く払拭できるよう、正確な情報開示と丁寧な説明をぜひお願いしたい。
「まん延防止等重点措置」適用により、再び経済活動が制限され、飲食や宿泊業などを中心に厳しい状況が続くことになり、政府や自治体には、事業者への協力金の迅速な支給や金融支援など、各種支援策を継続していくとともに、必要に応じて追加策を講じるなど柔軟な対応もお願いしたい。
この先に緊急事態宣言の発令に繋がらないよう、我々一人ひとりに感染防止のための自覚をもった行動が改めて厳しく求められる。
名古屋商工会議所
会頭 山本 亜土