2021年12月20日
国土交通省より、リニア中央新幹線静岡工区に係る有識者会議の中間報告が行われた。国が重要な役割を果たしていただいたことに感謝申し上げる。また、国土交通大臣自ら調整に入るということは、国益に大きく関わる国家プロジェクトであることの証であり、誠にありがたい。
今般の中間報告は、大井川流域の水資源等への影響に対し、科学的・工学的な観点から論点が整理されていることから、リニア中央新幹線の建設促進と両立させるため、非常に重要かつ適切なものであると考える。
沿線各地で工事や開発が進む中、静岡工区の遅れが開業時期の遅れにつながることは避けなければならず、いたずらに協議を長引かせることは許されない。経済への波及効果を広く全国に発揮するためにも、一日も早い東京から名古屋間の開業と、名古屋以西を含めた早期の全線開通が期待される。
静岡県、JR東海ともに今回の中間報告を真摯に受け止めていただき、静岡工区の早期着工に向けて、現下の状況をぜひ前進させていただきたい。
世紀の大工事で予測不能なことも多い訳であり、その都度、現実的な解決方法を両者で話し合って対処できる土壌を醸成しておいて欲しい。
名古屋商工会議所
会頭 山本 亜土