2023年12月22日

　今般の「政府予算案」は、科学技術・イノベーション、ＤＸ、ＧＸ、半導体・ＡＩ等の分野への投資促進などが幅広く盛り込まれており、先月決定された総合経済対策から切れ目なく、中小・小規模事業者の変革と挑戦を後押しする予算編成となったことを評価する。

　足元の物価高や人手不足などに対し、ＤＸや生産性向上等に挑戦する企業への支援や資金繰り支援に万全を期すとともに、取引価格の適正化について「労務費の適切な転嫁」の周知に努め、中小・小規模事業者が賃上げの原資を確保できる環境の整備を期待する。

　一方、２年連続で１１０兆円を超える大型予算が編成され、補正予算においても多額の予算が計上されている。国債費も膨張していることから、政府には財政健全化への道筋を示した上で、国民の将来不安の解消に努力していただきたい。

名古屋商工会議所
会頭　嶋尾　正